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顧問の独り言 2021年8月号

「夏、後半戦」ー練習試合、紅白戦ー

2学期が始まりすでに一週間が経過。8月を振り返る。

8月4日、至学館大学を招いて練習試合。現在アンガクOG3名(あみ、なな、ゆい)が在籍していることもあり、本当に久しぶりの対戦が実現した。かつては皇后杯を獲るなど一世を風靡した至学館大はここ数年、捲土重来を期する日々を送っている。率いる水谷氏も言わずと知れたナイスガイである。
大学の事情あって短めの実施時間であったが試す場の多い、有益なゲームであった。7月末に行われた公式戦(夏の大会、皇后杯)の経験を勢いだけでなく集団のベースにするべく思考しながらプレーした1日であった。

6日そして9日はフェスティバルの実施計画だったが雨などの事情で流局。とはいえさすが多目的グランド。整備担当のおじさまたちに救われる毎日。抜群の水捌けにより、幸いにも午後から紅白戦を実施することに。
他校との実戦が流れたことが、結果的にトレーニングテーマに対するモチベーションに繋がった。〝ボール保持者への選択肢〟〝自身の状況把握〟など設定した要件に向き合う姿勢が誠実であった。と同時にいわゆるボール際のせめぎ合いがフェアでいて、なおかつ激しいものに。チームの成長を紅白戦で感じられるのは、どれほど幸せなことか。

12日は至学館高校と県高校リーグの一戦は口論義運動公園で。今や飛ぶ鳥を落とす勢いの有力校は直近である夏大会で初のファイナリストになった。ちなみにその準々決勝でアンガクは0−3で敗れている。一つ付け加えると今更説明の必要もないが率いる永井先生は無論ナイスガイである。
前半、幾度も目を覆いたくなるようなピンチを迎えるがGKノノを中心に1年生メンバー中心で固めた守備ラインがギリギリで対応。ピッチ内で修正をし、前半の半分を越えたあたりからマッチアップの強度、適応の度合いが増してきた。前半をスコアレスで折り返すと後半は徐々に攻撃の目が出てきた。とはいえ支配するのは至学館。そんな試合でもスキを突けるようになったのは好材料。後半20分、サイドを突破したユウナが周囲と連動してフィニッシュ。これが決勝点となり1−0で終了。トーナメントとリーグは違うとはいえ、一ヶ月前に敗れた相手にこのような試合内容と結果を導き出せたのは今夏の成長他ならない。

お盆オフ明け直後の18日には中京大学とTM。率いる大家さんは知性ほとばしるクールなナイスガイである。OGアズーとの再会はワクチン接種によって阻まれたがそれでも愛すべき先輩の在籍するチーム相手に全力で挑んだ安城学園。最善を尽くそうとチャレンジするも、特に攻撃面での差を体感。皇后杯県4強との差は、攻撃のアイデア、アイデアを実践する技術、そしてフィニッシュの技術。前後半ともに1−2のスコアは私たちの中にある、更なる伸び代の存在を教えてくれたような気もする(この、自分たちにとって都合良い、ポジティブな結論の見つけ方がいずれ本当に自分たちの力になるということが分かってきたのが、歳を取った1番のメリットだと最近改めて思う、ホントに)。

19日、vsルミナス。三輪監督にテラスポ鶴舞に呼んで頂いた。雨天を予測した上での好判断。無論、ナイスガイである。この時期のTMではFWの人選や周囲との組み合わせをどうチョイスするかがチームの課題とした。FW候補たちは自分なりのストロングを発揮しつつ、特に守備面について周囲と調和の取れたプレーを目指すことが鍵になる。後半に入り、予定通り顔ぶれを変えた。代わっても課題の消化は万全ではない。ただ、1本目も2本目もチームのテーマを理解して実践しようと必死にもがく姿勢があったのは好材料だと受け止めた。そんな中でいくつかのゴール。こういう一つずつの競争原理がチーム総力の積み重ねになる。

21日は月イチ名経デー(と私が勝手に呼んでいる)。夏の日焼けのせいか、ナイスガイのレベルが一段と増した三壁さんとグータッチ。私も少しグータッチに慣れてきたみたいだ。
内容的に、一ヶ月前の対戦から成長の跡を表現できた一戦だった。定期的に組んでもらえることで享受する最大のメリット。もちろん失点は悔やむべきものだが、当然知っている名経大の素晴らしい得点力を正当に受け止めつつ、私たちにとってはいつも通り、学ぶヒントとすればいい。
距離感、横の意識、状況把握、選択肢、パスの判断、ポジショニングの共有。
ディテールを言えばまだ他にもあるが、夏の大会で敗れたあと、およそ一ヶ月で地道に積み重ねた部分が随分と表現できるようになったゲームであった。戦える水準までチーム力が向上した。真っ当な評価として、そう思う。

23日は安城フェスティバル。参加チームはFC刈谷al-fturo、市邨&春日井商業、カピタニオ。緊急事態宣言に伴って、結果的にこれが夏休み最後の実戦となった。この日も指導者すべてナイスガイばかり(別に形容詞を考えるのがめんどくさくなったわけではない。断じて、ない)。
al-fturoはU15世代に数人の高校生が混じり、成長の一途を辿るチーム。この日何度も突破を許し何度もヒヤリとさせられた。なんとか持ち堪えたことが好材料、としよう。熱意の衰えを知らない吉田さんには感服するばかり。市邨&春商は人数的な難しさがありつつも誠実な取り組みに目を見張る。市邨の林先生には的確な指導指針とバランス良いフリーズコーチングにおいて私も勉強させられる。まぁ、ナイスガイということにしておこう(付き合いも長いし笑)。交代カードを切れないことを除けば、何かを獲得しようと奮起する姿勢はアンガクやカピタと何ら変わりはない。そしてカピタニオ。ちょっと久しぶりの対戦機会となった。多田さんも元気そうで何より。接種後は腕が痛いねなんて話しながらピッチ上では互いに色々な試行錯誤。その瞬間瞬間、公式戦と見紛う真剣勝負が繰り広げられたことが本当に財産。

26日から28日まで学校見学会、の予定だった。なのにそこに合わせたかのような緊急事態宣言。やむなく通常の活動に移行。用意した人工芝ピッチがちょっと寂しそうだったので三日連続の紅白戦を実施。レオナコーチも連続参加しトレーニングの背中を押してくれた。8月に入り、ここに来て正直トップメンバーとセカンドの差が生じてきた。地道な個の強化と集中した取り組みが出来ているか否か。もう一息、底上げしたい。戦うメンタリティ、やるべきことの共通理解、そして個のストロングポイントについて、もう一段階の引き上げを。

3年生と共に戦う高校選手権まで、あと一ヶ月。

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