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顧問の独り言 2017年2月号Part2

『最高のレッスン。』ー リーグ表彰&シード決定、TM ー

2/11の決勝は全員で会場に向かった。予報では雪の可能性もあり、数年前の決勝直前に有志で行なった雪かきを思い出す。決勝はカピタが愛知啓成の挑戦を退けた。最初のビッグチャンスは啓成だったし、その後もダイナミックな展開と体を張った守備はなかなか大したものであった。しかしそれでも揺れない王者。スタンドから観戦するしかなかったアンガク部員は心に何を思っただろう。

決勝後には県高校リーグ表彰式。陰日向でリーグを主導してくれている南山梅垣先生があらゆる用意を施し、案外良い声の至学館永井先生が司会進行。そして賞状を各選手にしっかり渡してくれるのがAIFA女子委員会の井上委員長。続いて決勝を行う男子を間接視野に入れながら1部から3部まで全ての高校が表彰を受けた。梅さん永井くんだけでなく、あらゆる高校の先生方が力を合わせてリーグ運営していることを再認識する。アンガクからは1部準優勝(3年連続3回目)の盾をチーさん、賞状をナナカ。そして合わせて行われた新人戦3位の表彰を受けたのがリノ。そろそろ漢字2文字のヤツが欲しいよね、なんて言ったかどうかは知らないがリーグ制覇も大きな目標の一つである。

翌12日にはシード順決定戦。第3位の両校が次の大会でどっちのヤマのシードされるかを決める、なかなかシブい試合(笑)。初顔合わせとなった豊川とのゲームは互いに持ち味を発揮しながら、5-0で勝利。この一週間、部員全員が気持ちを立て直そうとよく頑張った成果だと思う。力を出しきり、最後は納得いく内容で終えられたことが次へのエネルギーになる。

年度内の高体連公式戦を全て終えて一週間。プレナスチャレンジリーグ(なでしこリーグ3部相当)所属のNGU名古屋FCレディース(NGUラブリッジ名古屋に改称)のトップチームと対戦する機会を頂いた。滅多に味わえないレベルの高さを、現チームで、新1年生を迎える前に体感できる。こういうチャレンジがチームを骨太にするのだと思う
久しぶりに再会した菅野監督に温かく迎えてもらい、頑張ってるみたいだねと声をかけてもらった。指導者講習で初めてお会いして…もう13年、くらい経つ。いつまでたっても私の先生、である。
それにしても最高のレッスンであった。40分×2で前半7失点、後半5失点。数字で書くと…なかなか強烈(苦笑)。前半を終えた頃には正直言って生気がないというか…ずいぶん表情が冴えない部員も数人。だが失点シーンに限らず、それぞれの場面に意味があった。失点には技術不足だけでなく自分たちの注意不足や判断ミスによるものも多い。そうかと思えばセットプレーにおけるパワーとアグレッシブさは日頃味わうものと質が異なり、例えばクサビの受け方とそれに合わせた周囲の連携はあまりにもスムーズであまりにも速かった。自分たちが日頃、曖昧にしていることー例えばパスを受け手の右足に出すのか、左足に出すのかーを「次のステージに行きたいなら、妥協してちゃダメだよ」と強烈に教えてもらったのだ。
試合直後、部員に話をした。
「…この間は東海大会まで勝ち進めた。でも東海で、勝てなかった、もうひと息だった…負けて悔しい思いをした…あの時、またここに来たい、次は絶対勝ちたいと思ったよな?…で、東海で勝つために頑張ってるんだろ?でも東海大会を勝つことができたら全国に出るんだぞ?全国大会に出たら…出ることが叶えば…このくらいのレベルの対戦相手、いっぱいいるよ…この日のゲームを振り返って〝手も足も出ない〟って諦めてたら…全国で戦えないでしょ??」
これだけやられてしまったことをどう感じ、今後の成長にどうつなげるか。戦い方の修正にどう生かすか。一人でじっくり考える者、仲間同志でゆっくり口を開く者。すべては私たちの近い未来につながっている。
ある部員の翌日のノート。「次に戦ったら10点以内に抑える!そしてその次は5点以内!その次は勝つ!!」…謙虚なのか、何なのかよくわからないが、どうやらマッチメイクの仕事が増えそうなことだけは確かなようだ(笑)。
ちなみに翌週からは定期試験週間。勉強時間を確保しつつ、頭の中はフル稼働。試合の映像を全員でチェックし3つの視点で分析。レッスンは続く。

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