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顧問の独り言 2017年2月号Part1

『明日がある。』ー 新人戦準決勝 ー

できる限りの準備はした。残せた爪痕は、最後まで得点を目指したことと、喫した失点をこれ以上増やさないこと、だった。「悔しいが内容と結果を正面から受け止めることが次のエネルギーになる」。試合後に部員にそう言った以上、受け止めるのを部員だけに任せてはいけない。
新人戦準決勝 対愛知啓成、0-3。

2月5日。久しぶりの降雨に見舞われる中、瑞穂北陸上競技場で準決勝が行われた。力強さだけでなく自分たちのストロングポイントを理解し始めた愛知啓成。新人戦とはいえこれまでとメンバーがほとんど変わらない強みもあるだろう、間違いなく手強いと試合前の予想をしていた。
簡単にゲーム内容を振り返る。
前半、結果的に後手後手に回ったのは愛知啓成の進化と成熟度を本当の意味で正しく理解していなかったことに原因があったように思う。簡単に言うと「ここまでできるのか」と面食らった感じ。必然、あらゆる対応をせざるをえなくなり、リアクションサッカーになってしまった。それでも時間の経過とともに何とか突破口を開こうと落ち着きを取り戻す。啓成のスピーディで力強い展開を受け止めながら小気味良いカウンターで好機を生み出すアンガク、といった展開。
前半31分に初失点。サイドを突破され、対応しにくい角度でセンタリングを許す。ボールの勢いにスリッピーな芝が加勢したのはアンラッキーだった。先制を与え、苦しみながらもそのまま前半を終えた。
失点の傷を引きずったままハーフタイム突入。いや、内容的に押され気味だった展開へのショックの方が大きかったのかもしれない。なぜあのシーンが生まれてしまったのか理由を2つあげたことが後半に同じシーンを引き起こさずに済んだ要因、だと思いたい。ここからどう攻撃するべきか、どう守備すべきかをレクチャーし、さらにポジションを3か所変更し後半へ。

後半は球際への寄せに変化をつけることができた。前半の不出来から考えると覚醒したと言ってもいい出来。前半とは逆に相手エリアでの時間が徐々に増えてきた。だが、速攻とCKで2失点。どちらも小さなミスが絡んだところを啓成に突かれてしまった。ミスをしてしまったチーム力は私の指導力不足を悔やむべきだし、一気呵成に攻め込んできた啓成の素晴らしさを讃えるべきだとも思う。
失点に苦しみながらも後半トータルとして攻撃に転じることができたのは部員個々の気持ちの強さを表現できた部分でもある。しかしもう一歩のところで…得点にまで至らなかったのは今後のトレーニングの課題として受け止めよう。

試合後は悔しくとも事実を受け止め、悔し涙を流し、足りなかったことと向き合う。勝利は部員全員の努力の成果、敗北は指導者の力不足。ひとしきり顔を歪めた後、次に向かおうとそれぞれが考える。何分経った後か、マイクロバスに再集合した時には〝次〟に向かう表情だった。
また私が部員に救ってもらった。そんな気分だった。

3年間で幾つ勝てるか、幾つ負けるか。
それら全てを人としての糧にできるか。

冷たい雨の中、この日も大勢が応援に来てくださった。現役保護者が毎週のように足を運んでくれることで部員も私も勇気が奮い立つ。自身の娘が引退しても応援してくれるOG保護者の姿には底知れぬチーム愛を感じる。現役時代、公式戦出場の機会が少なかった3年生が来てくれたことには生徒でありながらも頭の下がる思いでいっぱいだ(しかも恐らく気をつかって私に声もかけずに帰ってしまった!!)。

決してゼロからではない再スタートを!

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