3月下旬。四国チャレンジ遠征、と幾つかのTRM。
初日を贅沢に移動日として使い、3月25日から28日まで四国チャレンジを実施。例年であれば東京近隣や石川県などにお邪魔することが常であったこの時期。多くのことに頭を悩ませながらも最終的にずっと訪れたかった四国上陸が叶った。雨降って地固まる的最高の展開。唐突な連絡を即座に受け入れてくださった鳴門渦潮の佐藤先生(そして転勤されていたにも関わらず間に入ってくださった吉成先生がいなければ絶対に成立しなかった!)。同様にSNSからの一方的な依頼を満面の笑みで受け入れてくださった高知学園の名倉先生(と奥様)。最後の最後まで調整に奔走してくれたバサラの鳥飼くん。全ての人に感謝しかありません。東海地区予選を除けばなんと2019年8月以来となる遠征計画はこうした皆さんのおかげで一気に加速した。
25日。カンテラ号の調子もすこぶる良く、適宜休憩を取りつつ予定通りに四国上陸完了。事前に調べあげた渦潮見学は若干空振り気味(苦笑)だったものの、鳴門大橋と行列ができる徳島ラーメンを満喫。うずしおゲストハウスも最高にフレンドリー。
26日。vs鳴門渦潮高校。言わずと知れた全国常連。白と緑のボーダーが強さを際立たせる。極めて強い風(と私たちは思ったが渦潮部員に聞くとこのくらいはよくあるレベルとのこと。恐るべし!)が吹く中、渦潮の部員たちは平気な顔で質の高いサッカーをしていた。そういうプレーの数々と対峙できたことが財産だと本気で思う。大切な遠征前の時期にも関わらずお相手していただき大感謝。ゲーム内容はというと新1年生含め代わる代わる全員がピッチに立ち必死の応戦。苦しい局面でも今できることを追求した姿勢が次につながると確信。
ところで試合後に手土産を渡したところ、部員皆さんがとっても自然な感じで「おいしかったです!」「ありがとうございました!」と笑顔で一言伝えてくれた。揃って挨拶、なんていうシーンは数多いが気がついた人が主体的に、少人数で自然な空気感で、というのは意外と少ない。すぐに社会で通用するであろうコミュニケーション能力。相手に与える好感度抜群。こんなところもオープンマインドかつオンとオフを切り替えられるチーム性を表しているのではないだろうか。
試合後に一路高知へ。
27日。vs高知学園高校。いまや四国において〝次の顔〟になるべく虎視淡々と力量を上げ続ける好チーム。その名前はずいぶんと前から私は知っていた。今回いきなり問い合わせをし、よもやのマッチメークが実現。わざわざ愛知から来たのだからと天然芝のピッチまでご用意いただきこれまた感謝しきり。カンテラ号が到着すると部員皆さんが両手を振って出迎えてくれた。これもなかなか出くわさない光景(笑)。ゲームのポイントは一言でいうと対応力の問われる試合。そこでピッチ上での会話が増したのが良かった。詳細は割愛するが、プレスとリトリートの功罪を体感しながら学ぶことができた好ゲームになった。
この二日間のゲームで四国でのマッチメークは完結。試合後、すぐに大阪へ移動。
大阪の夜には新シーズンで背負うオフィシャルナンバーを決めるミーティングを実施。それぞれが希望する番号にどんな思いがあるのか、面談で告げてもらった。ただの数字も一年背負うと、また大きな意味を持つようになるのだから不思議なものだ。公式戦用ユニフォームのかっこいい姿を、私も見てみたい。
28日。あいにくの雨。vsバサラレディース。朝、大阪から移動開始し昼前には滋賀と三重の県境へ。前夜まで会場探しに奔走してくれた鳥飼くんのおかげで出来立てホヤホヤの人工芝ピッチに到着。おまけに弁当の手配まで。とにかく最終日は鳥飼くん無しでは実施出来なかった!一気に気温は下がり、おまけに体温を奪う冷たい雨だけが残念。それにしてもバサラトップのレベルの高さと言ったら衝撃的だった。これでも主力が数枚抜けていると聞き、再び脱帽。アンガクとしては遠征の最後に新しいトライを用意するもゲーム内容的には裏目に出てしまった。ただ、中盤の立ち位置やケアの仕方を間違うと、こういう混乱が起きるという学びがあったのも事実。これも財産にしなくては相手をしてくれたバサラメンバーに申し訳が立たない。OGはなの成長にも感心しきり。
滋賀と三重の県境に別れを告げ、安城に向かう。定刻より若干遅れはしたが久しぶりの遠征も無事終了。走行距離はジャスト1,200キロ。およそ名古屋から本州北端の青森まで行った計算になる。疲れるわけだ(笑)。こうして充実の四国チャレンジ遠征、無事完遂となった。
1日おいて30日には名古屋FCルミナス、そして31日には松蔭高校、フェルボールと対戦。遠征疲れを若干感じつつ、もうひと頑張り出来たのは今後の伸びしろに大きな影響があると思う。対戦してくれた3チームにも大感謝。特に2つのクラブチームからは出身者も在籍している。そう言う点でも成長をお伝えできていればこの上ない。
4月もゲームなど満載の予定。オンオフのメリハリをしっかりつけて、努力と工夫を継続していこう!