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顧問の独り言 2020年9月号

9月4日、顧問会議。高校選手権抽選には県内各高校からエントリー。夏の大会にはやむなく参加を見送った高校も今回は出揃う形となった。安城学園はトーナメントAのヤマで4回戦から。
大会開催、全日程消化に対してまだまだ予断を許さない状況はあるが、とにかくスタートを切れるのは誰もが望んだことである。何とかひとつずつ、開催を推し進められたらと思う。

6日、vs静岡産業大。なんと今年度のリーガ第1節。県境を越えるのは今年度初めて。例年を考えるとこんなペースはあり得ないが、今はその例外とも向き合わなくてはならない。道中、ひどい雨に見舞われたが到着してみれば好天。降雨の後のスリッピーな天然芝で存分に静産大の凄さを味わった。場面ごとに見れば、良い対応も少なくなかった。コンビネーションから突破したり、隙をつくカウンターもシュートシーンも何度かつくれた。守備に関しても現時点での必死さは表現できた。しかしこちらが受けに回った時の、静産大によるゴール前の技術とアイデア。そして引き出しの多さに苦労し、失点を重ねることに。前後半合わせて11失点を喫したことをどうエネルギーに変えるか。ゲーム直後から次の1週間の取り組みをどうポジティブにしていくかが命題になった。

12日は午前に学校見学会、そして午後にPNFC講習の二段構え。PNFCは前回に比べてスムーズな身のこなしが出来つつあるねと評価してもらえたことは良かった。継続は力になる。だが、目の前に横たわる修正ポイントにどうしても力点を置いてしまう自分が歯痒い。

13日、サクララボのサポート。連日、厳しさを求めてトレーニングをしてきた部員にはちょっとした気分転換。雨に振られたタイミングもあったが、ちびっ子たち(小学1年から6年が対象)の一生懸命さと可愛さに、いつのまにかアンガク部員も笑顔が溢れた。お姉ちゃんみたいになりたいと屈託なく言ってくれる小学生達に対して少しでも目標になれる存在になっていこう。

19日、vs名古屋経済大。リーガ第2節。ミカべさんと会うのも久しぶり。相変わらず色黒なのは言うまでもない。グータッチを試みるも(私が)あまりに不慣れなためぎこちない動きになり、思わず今まで通りグッと手を握り締めてしまう。ごめんねミカべさん笑。試合はトレーニングの成果か一進一退の攻防。前半から交代カードを切ってさまざまな組み合わせを試すメイケイに対し、しっかりとしたコミュニケーションでout→inの混乱を未然に防ぐアンガク。ボール支配は完全にメイケイに分があったが守備の改善と同じ失敗はしないという集中力、そして取り組んだ改善が吉と出た。前後半に1ゴールずつをあげ、2−0の勝利(得点者はホノカ、ナナコ)。

21日は県高校リーグ第1節、vs豊川。高校選手権の会場にもなる豊川高校グランドを経験すべくこのタイミングで実施へ。いろいろと思惑が飛び交う中、キックオフ。前半立ち上がりから何度かの決定機を逃し、気がつけば流れは五分五分から徐々に豊川へ。それでも前半は互いにスコアレス。後半なかばにとうとう失点を喫す。さらに悪癖が出てやってはいけない連続の取りこぼし、0−2。メンバーを少しいじっていたとはいえ、本気で取り組む中での敗戦はやはり悔しいもの。ともに上を目指すチーム同士の戦いは、この日は豊川に軍配。

26日は愛知啓成と高校リーグ第2節を旭丘高校にて実施。これが高校選手権前では最後の試合となる。おのずと気持ちも高まりゲームに臨む。が、思いが強すぎたのか動きに少々重さが出てしまった。もちろんそんなときには周りがサポートするのが常なのだが、支えようとするあまり、全体のリズムが後傾になってしまったのは否めない。対する愛知啓成も夏の大会で4強入りを逃し高校選手権にかける思いも強いだろう。流れを渡した中での不運なフリーキックもあり、まさかの2失点。だがそこから意地を見せたのは練習で苦労しながらも成長を目指している姿があったからだと思う。まず前半にセットプレーからナナコがドンピシャで追撃ゴール。後半に入り、さらに本気モード。攻撃の勢いを増す。ポスト直撃などもう一つのところもあったが相手のミスを見逃さないフィニッシュで再びナナコが蹴りこみ、これが同点弾。結局、2−2のドローで分け合う形になった。勝ち切るチャンスはあっただけに勝敗という点ではもったいなかったが、それは相手のあることでもあり全てを思い通りに運ぶのは簡単では無い。良かったのは死に物狂いで点を獲りにいき、全員で後半を支配できたこと。もしかすると勝利で楽観的になるよりも、まだまだ課題があるぞと緊張感を植え付けられたのが良かったのかもしれないとすら思える。それぐらい、後半は魂を感じる試合ぶりだった。

さて、出番は10月4日から。
どこまで本気の高校サッカーが出来るか。
私たちはいつでも挑戦者だ。決意に満ちたサッカーをしよう。

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