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顧問の独り言 2018年2月号Part2

『リスタート。』ー 佐伯カップ、vs帝京大可児、贈る会、卒業式 

新人戦決勝翌日、一路岩倉へ。集まったのはカピタ、アンガク、南山、至学館、市邨、そして岩倉総合。個人名が冠についたカップ戦はなかなか存在しないと思う。顧問の佐伯先生が今年度で定年退職されることで馳せ参じた、イワソウと所縁ある5チーム。佐伯師匠にはこれまで高体連大会の会場提供など、常にご尽力いただいた。だが、それだけではない。むしろそういったこと以上に師匠の人柄と温かさ(とヒゲ)に県内多くの女子サッカー指導者が魅かれるのだ。ピッチでは各高校の部員が今までと同じように妥協なく戦ってその存在を認め合い、ピッチの外では各高校の顧問がこれまた部員に負けじと交流と指導(とヒゲいじり)に勤しんだ。気候の厳しさもあって若干試合時間など調整しつつ、この日の決勝も昨日と同カード。結果は敗れて佐伯カップ準優勝に甘んじたが1日前よりも気迫溢れるプレーが表現できたシーンが多く収穫もあった。最後は全員で集合写真を撮って楽しい1日も終了。ちなみに翌日にはこの日よりも多い県内高校女子サッカー部員250名ほどが集まり、佐伯フェスティバルを開催。南山梅垣&至学館永井を中心にした若手(?)指導者が見事に運営をやり切り、それを傍で見守る佐伯師匠、という構図はなかなか他県では無いのではないだろうか。さすが愛を知る県である。
2月17日、帝京大学可児高校とアウェーで対戦。創部2年目だがいまや東海エリアで注目される高校の一つである。率いるは高橋先生。オープンマインドな素晴らしい方である。試合は前半から終始押される展開。失点以上に内容が乏しい、県のファイナリストとして残念な戦い方であった。
試合後、久しぶりに長い説教。試合に負けたからではない。そうなる要因を自分たちの中に蓄積させたからである。細かな話は内緒だが、チームやそれぞれへの思いを真正面で受け止めた部員がいたことが今後に繋がれば、それでいい。

2月20日は『3年生に贈る会』。いわば、部の卒業式である。例年通り、それぞれ(の親御さん)が準備した料理が並べた机に並ぶ。メニューの被りがないのは事前打ち合わせが完璧だった証拠。黒板には12期生8名の似顔絵。どれも似ていてとっても可愛い(ということにしておこう)。会場の教室内は風船や色紙リングで華やかに演出。そのどれもが3年生を笑顔にしてくれた。

セレモニーの後はお楽しみ会。一発芸はシャッターチャンスの連続。定番(?)と化した8番勝負ではミサトの手品に全員が釘付けになり、パン食い競争で顔面真っ白の粉まみれになって誰が誰だかわからないくらいみんな可愛い。2年生全員でのオタ芸はフウカ自ら「…アンコールしましょうか?笑」と臨時2回公演にも関わらず3年生の感動を誘った。そんな芸達者な余興の連続だったが、やはり今年も芸人コンビが笑いをかっさらった。1年は〝アヤカ&アイナ〟のリズム芸。このふたり、テンポが抜群にいい。サッカーでもこれぐらいテンポよくやればいいのにと愚痴の一つも言いたくなるほどのリズム感で私のくっきり二重まぶたをネタにされてしまった。ちなみに2人は完璧な一重まぶたである。しかしその上を行くのがやはり2年生、これまた最高の出来。同じ髪型で登場した〝タマ&フウカ〟はすでにベテランの風格すら漂う。セリフ忘れすら笑いにし、完全オリジナルの台本を一気にまくし立てる。定期試験前のこの時期に、お前たちは脳みその全力をココに使うのかと一瞬悶絶しかかったが、本気の二人を止めるほど私も野暮ではない。昨年以上に思い切り笑わせてもらうことにした。来年度は卒業だけどネタをまたやってよというと間髪入れず「そのつもりです」。M-1エントリーもそろそろ本気で考えよう、か。

翌日21日、安城学園高校卒業式。
前日の表彰式では理事長賞、愛知県私学協会会長賞、日本私立中学高校連合会賞を3名が受賞する快挙。卒業証書授与の代表生徒も選ばれ、皆勤賞と精勤賞にも5名が名前を呼ばれた。当然創部以来最高の受賞者数。多くの苦労をし、多くの挑戦をした12期生。部の歴史を再び塗り替えた8名が、卒業していく。

「りの、ちー、れおな、ななか、いまみさ、りか、あっか、ゆいはん。
 卒業おめでとう。
 12期生の多くの経験がチームの成長につながりました。
 またグランドで会いましょう。会える日を楽しみにしています。
                         中野先生より」

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