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顧問の独り言 2014年11月号Part2

毎月、月末になると「あー早く〝独り言〟書かないと…」と勝手にプレッシャーを感じている。別に誰かに催促されるわけではないのに(笑)まるで締切に追われるライター気取りである。だから今月みたくすでに書いてしまった時はタチが悪い。落ち着かない。というわけで、11月の出来事に、少しだけ加筆修正(笑)。

さよならミーティング。

美しき引退試合を終え、翌週にさよならミーティング。一人ひとりの思いは強く、話し始めると…多くのシーンが昨日の出来事のように蘇る。
1年次から最も試合に出場していた歩美。違いを生み出せるプレーの数々はまるで重圧とは無縁のように映っていたかもしれない。しかし決して順風満帆だったわけではなかった。清水の地で涙ながらに思いを伝えてくれたことが技術だけではない強さを手に入れた証明だった。守備陣の要として声を出し続けた千陽。アンガクの誇る会話力を支え続けた。左足から放たれるミドルパスは力強いものしか思い出せない。2年時3月滋賀で負った前十字損傷とそこから復帰した経験は今後のサッカー人生にも必ず活かせると思う。一緒に鉄壁の守備をつくった亜玉に救われた試合も数知れず。亜玉も総体直前にアキレス腱を損傷。復調するまで苦しんだがその姿も周囲に勇気を与えてくれた。ここ2年間、失点の少なさは紛れもなく日々の努力の賜物である。心の強さを身に付けたのはきゃら。恵まれた身体能力に満足せず下を向かないメンタリティーを手に入れた左サイドは、圧巻だった。素質におぼれることは全く無く、少しの空き時間にひとり黙々と走りこむ姿も、ネットに向かってインステップを蹴り込み続ける姿も後輩の心に刻み込まれている。その傍ら、みんなの姿を見つめながらリハビリを続けた菜摘。腰椎損傷に苦しんだが、絶対に完治させると決意した菜摘の存在が、支え合うアンガクのシンボルだったことは間違いない。苦しみながらも顔には出さず、しかしノートには弱い心を吐露してくれたことは、伝える力が身に付いた証拠だと思う。そんな菜摘のそばに必ず居続けてくれたのが弓愛。「マネージャーを見ればチームが分かる」。そんなプレッシャーのかかる言葉を真正面から受け止めた。チーム力の上昇と共にその存在意義は増すばかりであり、見事に全てのマネージメントをしてくれた。練習中も試合中も必ず顧問の独り言を聞き続けメモを取る。〝女子サッカー部はこうあるべきだ〟という思いを選手同様、大切にしてくれた。顧問が一人しかいない状況で、弓愛がいなかったら今の活動レベルを維持することは到底不可能。それぐらい、唯一無二の存在。そして9期生を正しい方向に牽引し続けた佳奈。入部して半年以上、右膝前十字の力を取り戻すためリハビリに明け暮れた。しかし愚痴ひとつこぼさない真摯な態度に認め合う関係はすでに構築されていた。ピッチに立てるようになると9代目主将に。ボールを大切にするアンガクサッカーを一つの到達点まで引き上げた功績は計り知れない。落ち着き払ったボールプレーは練習でも試合でも後輩たちにとって、いつもお手本だった。またどのような試合結果であっても内容を大切にし、対戦相手への尊敬の念を忘れない。勝って謙虚に、負けて潔く。本当に良い主将だった。
9期生諸君。未熟な新チームを温かく見守ってほしい。そして顧問の独り言を聞きに…ぜひグランドへ!

体験入部、全5回終了。

昨日29日で今年度計5回の体験入部が終了。延べ56人が参加してくれた。どの中学生も緊張しつつ、しかし時間の経過とともに笑顔が増えたと思う。ゴール後のハイタッチやアイスブレイクでの談笑、ずっこけたシーンで屈託なく笑い合うなど毎年のことながら良い光景がたくさんあった。最近は体験入部のことをココに書くことも減ってきた(ような気もする)ので、少し思いつくままに書いてみよう。数値データを基に…。(ちなみに表記の人数は全て延べ人数。複数回参加者もいたので。)
【サッカー経験者は21人。】
…ということは未経験者は35人。主なスポーツ歴はバレー、バスケ、ソフト、陸上、などなど。中には文化系部活出身者も。こういうのは、いい。過去には文化系出身ながらレギュラーポジションを勝ち取った部員も。つまり、自分の可能性に気付いたのが中学ではなく高校だった、というだけ。
【クラブ所属は15人。3種所属は3人。】
経験者は年々増えている。今年度は平均すると毎回4~5人は経験者だったことになる。安城学園女子サッカー部の存在が徐々に認知されてきた証拠かもしれない。クラブチーム出身者の磨き上げた高い技術を目にすると高校からサッカーを始めた部員は戦々恐々であった(笑)。それにしても3種(=中学の男子サッカー部)に所属する女子部員の存在が目を引く。恐らく中学の顧問先生方が見えるところ見えないところで様々な配慮や努力をされてのことだろう、頭の下がる思いである。
【西三河51人、東三河2人、尾張2人、県外1人。】
…圧倒的な西三河率(笑)。とはいっても西三河は広い。安城、岡崎、刈谷に知立。半田に西尾、東浦、碧南。おっと豊田を忘れちゃいけない。チームTシャツの背中の通り、これからも〝三河〟をアピールしていこう(笑)。そんな中、トピックスとしては昨年度同様、尾張地区と県外からの参加者があったことに合わせて、東三河とも少し濃いめのつながりを持てたことなどが挙げられる。遠方になれば通学の負担は大きくなるが、何か成し遂げた時、その距離は喜びの大きさに比例するかもしれない。

今日からテスト。年末のトレーニングを心置きなく実施するにはお勉強も大事です。頑張れサッカー女子!!

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