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顧問の独り言 2014年12月号

胴上げ。中スポ。安フェス。

12月13日。カピタニオの3年生引退試合に居合わせる幸せ。林先生率いる市邨とともに多田先生から声を掛けて頂いた。メインイベントは30分前後半のカピタ引退試合。体調不良や受験勉強などの理由で互いに3年生全員参加、とはいかなかったのが少し残念ではあったが、それでも全くキレの衰えないカピタ3年生と、その背中を常に追いかけ続けたアンガク3年生の競演はあっという間の60分間だった。ゲーム開始直前にカピタ3年生の「もー、ほんっと嬉しい!引退試合、安城とやりたかったんだよねー♪」なんて、仲間と笑顔で話す姿に出くわす。これ、正直嬉しい。しかし引退試合とは名ばかりで、局面ではガチンコ勝負(笑)。カピタの3ゴールで幕を閉じた後、ちょっとしたセレモニー。託した千羽鶴や応援に対するお礼コメントと直筆メッセージ付お菓子をカピタから頂いた。アンガクからも「カピタは憧れであり…、ライバルだと勝手に思っていました…///」と伝えると何だか互いに照れくさい雰囲気に。始まりから引退まで常にチャンピオンであり続けたカピタに敬意を表し、最後はカピタ3年生全員を胴上げ。恥ずかしそうに逃げまとうカピタのマネージャーも最後はしっかり捕まえられて宙を舞う。終わった後の集合写真も3チーム合同で豪華絢爛だった。卒業後、県内県外さまざまな場所でサッカーを継続する部員も増えている。サッカーを材料にして人間関係の幅を広げているんだなぁと、何だか感慨深い一日であった。

12月上旬、本校女子バスケ部顧問のカネコ先生から電話が。「あー、ナカノくん?今ね~中スポの記者さんがウチ(女子バスケ)の取材に来てるんだけど、女子サッカーが頑張ってるって言ったら話聞きたいって。いま、こっち来れる?」行けます。行けますとも。今年最速(中野調べ)で体育教官室へ。こういう時は仕事の優先順位が瞬時に逆転するのである(笑)。というわけで、トントン拍子に話が進み、12月某日、多目的にて取材。こういうのは記事になるのが本当に楽しみで、毎日コンビニに行っては出入り口付近に並ぶスポーツ紙をチラ見しては心の中で〝あと○日で…うぷぷ…〟とほくそ笑んでいた。確認のために書いておくがあくまで心の中である。声に出してはいけないのである。そして12月17日にふたかな、24日にゆきよの記事が掲載された。至学館の原先生から朝早くに〝記事見たよメール〟が。その後も多くの方から何通もメールがあり、反響の大きさに驚きつつにんまり笑う。職員室では白黒記事をカラーコピーするという暴挙に出て掲示板に張り出す。すると、これまた「おー女子サッカー部、載ったんだね~!」と聞いているコチラが恥ずかしくなるほどお褒め頂いた。ただ翌日には女子バスケ部の巨大な記事に隠れていたが(笑)。なお、記者さんによると3人取材したから3週連続で掲載予定とのこと。ということは次の水曜日は…31日の大みそか。…で紙面が大幅に変わる日なので年明け1/7(水)に持ち越すかもしれません。いずれにしても県高校女子サッカーの元気な姿を県内各地で知ってもらう機会が頂けたことが非常に大きいと感じる出来事であった。

ここ数年、年末等に実施している通称〝安城フェスティバル〟というタダの練習試合。今回も23日から26日までのべ7校に参加いただき、寒空の下、数多くのゲームで大いに盛り上がることが出来た。アンガク含めてどのチームも新人戦に向けて動き出した!…けど、なかなか順調にはいかないよね(苦笑)、なんて話で七輪周りに花が咲く。各校、それぞれのゲームは大いに意味があり、有意義な〝トライ&エラー〟が満載。そんな中、わがアンガクの戦いぶりを振り返ると新たなチーム戦術に対する理解が第2段階に進んだ印象。これまでのパスワークに加え、テンポアップも武器にしたいと考えている。私のアタマの中では〝青とエンジの支配力+黄と黒のスピード感〟。相反する2つのキーワードだがスキルや判断力を磨けば共存できるはず。そしてそれが実現すれば…。今のところ、まだまだ失敗は多い(というか失敗ばかり…)、しかし全員が挑戦的に取り組むことが出来たのならば、それでいい。
トピックス的には最終日に参加してくれた岡崎市立葵中学女子サッカー部の存在が我々高校女子サッカーに元気をくれた。3種として男子サッカー部に在籍する女子の存在はすでにあるものの、女子のみでの活動は県内に限らず全国的にも希少である。顧問先生の情熱的かつ挑戦的な姿勢は子供たちのやる気と笑顔に、確実にリンクしていた。ゲーム後にはわずかな時間ながら一緒にトレーニング。高校生のノートには中学生の明るさと前向きさを称えるコメントと同時に、次の機会があればもっと積極的に関わってみたい、との声も。サッカーを材料にして互いを認め合い、人間的成長のきっかけを探る。そんなひとときがあったことも幸せだった。

今日は27日。部員は部室と倉庫の大掃除真っ最中。カネコ先生の女子バスケ部は全国大会でとうとう4強に名乗りを上げた。本校野球部は男子サッカー部と共に東北支援のボランティアに出かけて継続することの意義を学んでいる。カピタは関西に遠征中。新チームは強豪との連戦で力をつけ、また私たちの目指す目標であり続けている。市邨は南山と蹴り納めゲームの真っ最中。

次の一歩を踏み出すためのきっかけはいろんなところに隠れている。周りを知ることで自分を鼓舞する。周りを知ることが挑戦するためのエネルギーになる。
悪くない2014年だったと思う。2015年も良い年になるといいな。良い年に…しなくちゃ!

ではみなさん。良いお年を<(_ _)>。

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