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顧問の独り言 2019年9月号

『残暑お見舞い申し上げます。』ー リーガ、タピオカ、高校選手権  

皇后杯県予選において8強入りを逃し、高校選手権県大会はシード校であるため、9月は最終盤まで公式戦の無い一ヶ月になった。ただ、大切なのはそういう中でも向上心をもち、着実に成長しようと決意した、それぞれの積み重ね。そういった点において、改めて今振り返ると有益な時間であったと思う。
6日は久しぶりのPNFC講習。急遽の平日実施だったため市内の公民館をお借りして自転車移動を余儀なくされたがそれはそれで問題なし。体幹の強さや柔軟性を求めて体を(自主的に)イジメるのはいつも通りである笑。それにしてもステップトレーニングで新曲に挑戦した際、覚えの速さが回を追うごとに衝撃的。毎回傍で見ているからこそ分かる習熟スピードの変化。一発でマスターしてやる!的な意気込みが素晴らしい(実際一発では無理なんだけど)。ステトレ内のサッカー的要素も増えてきた。今まで通り毎日取り組み、この曲も自分たちのモノに出来るのも、そう遠くない、はず。
7日はLigaStudent第5節として愛知東邦大学と対戦。部員数の多い東邦大は今年度のリーガに2チームを出している。同一グループリーグのチームにアンガクOGのナナカとナツキが配されていたのは監督米澤さんによるありがたい采配(じゃないかな?と勝手に推測)。スコアは前半1失点、後半2失点の計0-3。中盤ではそれなりのバトルを繰り広げたが効果的なフィニッシュまで繋げた回数が東邦大に比べて少なかった。まだまだ課題があるよと先輩が教えてくれたような試合。部ノートにはこのレベルと同等に戦えられたら全国でも戦える、というような〝次〟に向かうポジティブコメント多数。胸熱である。
9日は県トレセンの日。ということでトレセン組とチーム組の二手に分かれてトレーニング。目の前にいない仲間の奮闘を頼もしく思いつつ、負けるものかと意気に感じて頑張る練習は日頃にも増して熱がこもる。3年くらい前から始めたトレセン同日実施の練習は色々な思いがグランドに交錯している。ただ、それもトレセンで謙虚に学ぶ部員たちと、トレセン指導をしてくださるスタッフのおかげだ。多くの刺激を受けてそれぞれが根っこを伸ばし、幹を太くする。そこにあるのはサッカー的な成長と、人間的な成長。自己の研鑽と他者へのリスペクト。
16日にはLiga第6節、vs磐田東。1-2で敗れたことは非常に残念。とはいえ随所に好シュートあり、好守備あり。諸事情によりメンバー構成を色々変えての実戦であったが、それは同時に新たな戦力の発掘チャンスである。そういった中でのポジティブないくつかのシーンは、ここから先の、間違いなく難しくなる試合に向けたエネルギーになった。静岡の層の厚さを再認識しつつ、試合後にはバントー北野先生と東海で会いたいですね!と固い握手。

22日、蒲郡へ。久々、中学生男子との練習試合は蒲郡マリナーズFCと。中学校の定期試験に近い時期ということで3年生はほとんど不在であったが無理を言って組んで頂いた。女子とは一味違う瞬発力を体感できたのは良い経験。何より有り難かったのは、マリナーズ諸君がアンガクを相手にして熱心かつひたむきに、そして激しさの中にあってもフェアにプレーし続けてくれたことである。指導する平野さんがメンバーに対して日頃から接する姿勢が素晴らしいのだと確信する。明るいチームカラーと伸びやかな人間性がとても眩しいチームであった。
27日は本校の学園祭。翌日の一般公開には他校の高校生、中学生をはじめとして、多くの方が来場される大イベント。練りに練られた各クラス企画のほかに様々な模擬店の出店も賑わいを演出する。わが女子サッカー部も(たぶん)10年くらい前から継続しているタピオカドリンクを販売。昨今のタピオカ大流行は、まさに時代がやっと追いついた、という感である(ドヤ)。特筆すべきは今回初めて全ての準備を部員が担当したこと。私はまったく手伝っていない(ひどい顧問だ)。当日の販売含めて部員が完璧にやり遂げてくれた。というわけで売り上げをどう有意義に利用するかは、まだこれから。Tシャツ?部旗??それとも…。

9月15日に開幕した第28回全日本高等学校女子サッカー選手権愛知県大会。28日の4回戦がアンガクの初戦。どのシード校にとっても、対戦相手は勝ち上がってきた勢いがあることになる。公式戦特有の緊張感も手伝って、ゲームの準備や入り方が大切になる一戦。
対するは南山。今年度、混戦の2部リーグにおいて途中経過ながら首位を走る旭丘を相手に1-0で下し、8強に進出してきた。率いる梅垣先生の部員に対する愛情は誰もが認めるところである。だからこそ、の思いで良い準備をしっかり積み重ねて挑んだ一戦であった。
立ち上がりから攻め込むことに成功。そんな中、5分にナナコが先制を決め、広がる安堵。しかしその後、幾度となく決定機を阻むのは、まさに南山的牙城。苦労の中で12分にリオン、30分にホノカが決めて前半を3-0で終える。後半にはリオン、レン、ナギカ、ナナコ、ホノカが計5得点。とはいえ決してのんびり構えるような内容ではなかったことは明確に記しておく。幾度となく南山の切れ味鋭く諦めないカウンターにあわやというシーンを作られた。それでも無失点でゲームを閉じることができたのは、久しぶりの公式戦出場を果たした3年生が途中出場で躍動し、それを支えようとする後輩部員も最後まで集中。ピッチ上もベンチも、全員で気持ちのこもった試合を表現したからに他ならない。
ホイッスル。8-0。ベスト4、進出。

10月からは決勝リーグが始まる。

4分の2に入れば、まだ3年生とサッカーができる。

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