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顧問の独り言 2019年7月号

『梅雨冷えのち酷暑。』ー 名経フェス、夏の大会、練習会  

暑い。ビックリするほど暑い。中旬までは「今年の7月は涼しくてイイねぇ〜」なんて呑気に構えていた自分が恥ずかしくなる。30日のカピタ戦後、試合を終えて汗だくのままエンジンをかけ、車内温度を見ると41度。…おいおいホントーか。

4日に第2回の定期試験終了。そして例年通り?に現1年生が次年度生徒募集のパンフやポスター撮影に臨む。運動部と文化部が一斉に集まると、それはそれでなかなか壮観な絵面である。緊張してこわばった笑顔もまた新鮮。このポスターを見て何人の仲間が来てくれるか。モデル役も責任重大だ、と軽くプレッシャーをかけてみる笑。
6日と7日は名経大フェスに参加。恒例とはいえ、有力校の中に混ぜていただけるのはいつもながら名経大みかべさんのお陰である。もちろん犬山方面に足を向けて眠ることはない、きっと。6日はフェスティバルで東海大翔洋(2−3)、神戸弘陵(1−2)。さらに大阪桐蔭とも練習試合。7日は総体出場の帝京大学可児(1−1、PK)。2日間とも急な気温上昇に苦労したがそれ以上に苦労したのは目の当たりにしたレベルの高さ。全てのマッチアップが刺激的であった。フェス後は至学館と練習試合。そして県U18メンバーはさらに3本ほどのゲーム経験。やはり犬山方面に最敬礼である。
13日はLiga、高田短大と初対戦。宮本ともみ監督とは昨年度の東海総体会場でご挨拶させていただいて以来の再会。当然、高田高校の指導にも大いに携わっており、相変わらずの熱意で三重の高校女子サッカーを盛り上げるために一役も二役も買っていらっしゃる方である。
あいにくの荒天であったが試合内容も空回りの連続。久しぶりの怒髪天。とはいえそれも指導が至らぬことに理由はある。部員は帰りのカンテラで気持ちを切り替えて大反省会。長距離移動万歳。
15日は試合が組めないなぁと悩んでいたところにワイヴァンFCさんから是非との声が。ありがたい!と半田に向かって30分×4本、の予定だったが降雨のため3本。やる気モリモリなU15にこちらが元気をもらった1日であった。トップチームは攻撃面での修正確認作業が進んだ。この日のキーワードはセカンドゲームでの「レーンを変えるとサッカーが変わる」。メンバー、ポジションが変わらなくとも、横を見るだけでこんなに変わるんだ…と実感するシーン多数。
16日から3日間は三者面談。各部員はそれぞれ担任の先生方に日頃の学校生活のことや進路の相談。最近の女子サッカー部員は褒められることが多い、のかな?(個人差あり笑)。1日の一番長い時間を過ごすのは当然クラスである。自身を一番知ってくれる担任の先生方には感謝しかない。そんな合間にスプライザの取材依頼に対応。顧問の私だけでなく部員のナマの声もあると面白い記事が書けそうじゃないですか?と逆オファー。リン&リナ&ユイ&アズーが緊張しながらもインタビューに応えてくれた。それにしてもスズキさんは話を聞き出すのが上手かったなぁ。話すことでこちらも頭の中を整理整頓する機会となる。再会を約束して取材を終えた(内容がSports Analytics LabにUPされました。是非ご一読を!)。

20日、愛知県高校女子サッカー大会(通称:夏の大会)、準々決勝。対愛知啓成。本校はシードのためこの日が初戦である。対する啓成は県内屈指の戦力を誇り、全く侮れない。先にスコアを動かしたのはアンガク。リオンがストロングポイントを生かした猛烈な突破からクロス。反応したのはホノカ。インターハイ以来のクリロナ降臨であった。しかしこのまま終わる啓成ではない。1点を返され、試合は振り出しに戻った。その後も熾烈な内容だったが互いにゴールは割れずPK戦へ。ホノカ→ミサト→リナ→アズ→ユイの5人がきっちり決めて、GKソラが4人目をセーブ。準決勝進出、そして高校選手権のシード権を手に入れた。
21日、準決勝はvsカピタニオ。前半何度か良いシーンを生み出したものの得点には至らず。すると総体のお返しとばかりに僅かなミスを突かれて(というか僅かなミスを見逃さないセンスの良さ!)前半で2ゴールを決められ0−2で折り返した。後半にはいくつか戦い方をイジったのだがそれがこの試合の転機になってしまった。つまり私の采配ミスで勢いづかせてしまったのだ。部員には申し訳ないことをしてしまった。終盤、ミサトが気を吐く2ゴールを決めたものの後半だけで2−5。トータル2−7で敗北。三位決定戦に回ることになった。
なお、この日は試合後にセカンドゲームを豊川と実施(30*1)。公式戦に出ていなかったメンバーによる試合とはいえ、個に対してグループで抗うという、非常に興味深いゲームになった。この試合は、改めてトップとセカンドが互いをリスペクトする具体的な動きに大きく繋がった。牛田くんに感謝。
24日、大会最終日は至学館との一戦。理由はいくつかあるのだが、この日の試合運びは秀逸。中二日で疲労がどうかな…と思ったが杞憂であった。至学館の粘り強い守備と時折見せるカウンター攻撃に最大限の注意を払いつつ、こういう時はセットプレーが勝機をもたらす、という典型的な内容。先制はCKから最後はホノカ。追加点はこれまたCKの折り返しをナナコ。だめ押しもCKで押し込んだところに交代出場のヒロナが1stタッチで叩き込んで計3−0。
25日から31日までの連日TRはU15クラブからの練習参加デー。毎日数人ずつではあるがズンバからルーティンを経てバチバチの紅白戦までアンガクのサッカーを体感してくれた。各々が少し緊張しながらも時間の経過とともに表情も柔らかくなっていったことが潜在能力の高さを表現するに至った要因だと思われる。それぞれが本当に素晴らしかった。
その期間もゲームは実施。28日はLigaとして中京大学と。2点取られて1点返して1−2。試したいことを試した上で、この結果に満足ではないが納得。
30日には東海プリンセスリーグ1部第1節vs聖カピタニオ。つい一週間前に完敗を喫した相手と、このスパンで再戦できたのはプリンセス1部に初昇格したおかげ。それにしても戦いの方向性を指示すると全力でそこに向かおうとする部員の姿勢と、それが実行できる能力に頼もしさすら感じる。一週間前とは全く異なる内容をもってして、1−2。敗戦は悔しさしかないが、その内容は総体のそれを思い出させるほどの充実があった。もちろん、カピタはまた強くなるわけだが、またそれに肉薄するチャレンジを続けていけば、未来は拓ける。そう確信がもてる試合後の表情があった。
7月はこれで終わった。浮き沈みがあることは全く問題ではない。むしろ更なる可能性をチームで体感できたことの意味が大きい。8月は一層激しい実戦が続く。チーム全員で乗り越えたい。

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