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顧問の独り言 2019年4月号

『思考、変化、成長。』ー高校リーグ開幕 

新元号発表に沸いた4月を振り返る。
あの日、4月1日は地元安城のデンソーにて素晴らしいグランドをお借りしてトレーニングに励んだ。それにしても企業における社会貢献には、その思想と実践に頭が下がる。利潤の追求にとどまらずカタチを変えながら、そしてそれぞれ各企業の持ち味を生かしながら社会貢献を目指しているのだ。言い換えれば私たちの仕事でも、大きく捉えれば社会貢献にわずかでも寄与出来る可能性を模索しなければならない。例えば、その存在が地域の元気に繋がったり、その地域に住むことの誇りになったり(ウチの理事長が言う「学校の仕事は人づくりであり街づくりだ」というのはそういうことなのかな、と)。無論、毎日そんなことばかり考えて生活や仕事をするわけではないが、ふと振り返った時にそういう思索に繋がる実感をもつことのできる人でいたい。
フルコートトレーニングの最後には紅白戦を実施。「令和」発表時には当然中断。ファールでもなく怪我でもなく試合が中断するのは珍しい笑。一ヶ月後(つまり明日5月1日)からは、誰が新元号初ゴールを決めるか、に注目が集まる(はず)。

4月6日土曜に入学式。計399名の新入生とその保護者が緊張の面持ちで体育館に集まった。その中で女子サッカー部の仲間は6名。3月から部に関わり、少しずつではあるが経験を重ね始め、纏う空気はすでに女子サッカー部のそれになりつつある。私たちの部員に限らず、新1年生全員が充実した高校生活になることを強く願う。
4月11日にはスプライザ講習会。雨天予報のトレーニング時間を効率よく使えたのはスプライズ社のフットワークの軽さゆえ。土井社長に感謝である。久しぶりの講習会にはアナリストの鈴木さんが初登場。慣れるとマンネリになりがちな利用方法について良い習慣化の手助けをして頂いた。聞くところによると契約している約300チームのなかで、利用頻度は常にトップランクに位置しているらしい。試合を正しく振り返るという地道な作業を今後もチームの財産にしていこう。

週末には適度にTMを実施。13日(土)は旭丘、刈谷FCプロジェクト、ワイヴァン。14日(日)は松蔭、市邨春商菊華合同。20日(土)は時習館、松蔭。21日(日)はJUVEN&関フォレスタ&岐阜ベルタの合同U15とO15。実は3月下旬の関東チャレンジ前後から、アンガクは常に怪我人を抱えた構成である。しかしそれも熱心にトレーニングすればこそ、であるとも思う。ピッチに立つ選手が自身の成長とチームへの貢献を大切にすれば、どのような構成であっても、集団としてそれなり

の戦いができるものだ。また、リハビリ期間の選手もピッチの外から学ぶことは多い。周囲の支えがあってこそ日常のプレー機会に繋がっていることも再確認できる。周囲の成長やひらめきあるプレーに対し、即座にコメントして変化を共有し喜びを分かち合う。こういったことを丹念に繰り返しながら、チームはゆっくりと成長していく。

総体県予選が開幕した4月下旬だが今年度からレギュレーションが変更。一つ前の大会(つまり昨年度新人戦)の上位4校は今大会の予選リーグが免除され4校(カピ、豊川、啓成、アンガク)を除いた全チームで予選リーグを行い、決勝トーナメントから出場となった。顧問会議で出されたこの意見に一同賛同し決定となった。したがって同時期に県高校リーグ1部は動き始めることになった。
4月28日は県高校リーグ1部第1節。対するは聖カピタニオ。ここ数年、3月末あたりに練習試合を組んでいたが今年度はそれもなく、多田先生とお互いのお腹をさすりながら(嘘)久しぶりだねーなどとリラックスした会話。ちなみに26年間(くらい?)務め上げた高体連の県女子サッカー委員長の任は平成30年度で勇退。しかしチャンピオンの座を退く気は全くない様子。こういう人がいるからこっちも燃えるのだ。
オープニングは比較的押し気味に展開。数回のシュートチャンスに決めきれず、逆に初めて与えた好機に決められてしまった。さすがカピタとも言えるが、アンガクにとってはもったいない試合運びだった。もひとつおまけに失点し前半0-2。問題点を指摘し、改善への挑戦をするべく後半に突入。完全とは言えないまでも修正への試みは実践できた。終了近くの時間帯に失点したのは極めて残念。だがその後最後までアタッキングサードに侵入するチャレンジを繰り返せたのは今後に好材料。結果、実験的な試合運びで0-3の敗戦。カピタに勝ちたいと言う思いで毎日取り組む部員には敗戦のショックは当然あるが、今後に光も感じる内容でもあった。

今年度から初めてスタッフを拡充出来た。岩本香織コーチ(7期生)と榎本梨乃コーチ(12期生)だ。〝教え子と一緒に指導をしたい〟という私の密かな野望が創部14年目でやっとスタートした。しかも同時に2人も!私が小躍りして喜んだのは絶対に内緒である。ちなみに7期というのはアンガクサッカーが県外遠征へ徐々に行き始めた時期で、あの頃は清水に随分お世話になった。練習場所も多目的グランドを少しずつ利用できるようになって県内でも少し戦えるようになった頃。その7期が卒業して3年が経過、入部してきた12期は2年時に創部初の東海地区予選出場、3年時には東海地区第4位になった。つまりアンガクの苦労と成長を、仲間とともに身を以て体験してきた二人なのである。すでに二人のコーチはチームに溶け込み始めている。梨乃コーチは忙しい授業のかたわら主に平日に、香織コーチは仕事の合間を縫って週末に。二人とも焦らず一歩ずつ指導者として成長していく。どうぞ温かい目で見守ってください。

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