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顧問の独り言 2016年10月号Part2

『一つ目の山、到達。』ー 高校選手権東海大会出場権獲得 ー

2005年12月に幾つかの偶然と成り行きでアンガク女子サッカー部の指導を開始。2006年4月から正式に顧問となった。女子サッカーの面白さに取り憑かれて気がつけば今年が11年目。目標はレベルに応じてその都度変化するのが常だが、悲願の一つを部員が今日達成してくれた。

東海大会出場権獲得

現役諸君、おめでとう。今までの先輩たちがやってきたように、君たちも先輩を越えたね。
苦労を積み重ねてくれたOG諸君、おめでとう。君たちが諦めなかったから〝今日〟が来たよ。

10月15日土曜日。高校選手権準決勝、対同朋高校。昨年度と同じステージで、同じカード。あの時は2度追いつくも延長で振り切られた。今回は絶対勝ち切って東海を決める。悔しさを1日も忘れたことはない。決意を胸に1年間トレーニングし続けた。多くのことにチャレンジしながら1年間この日を待ち焦がれて、キックオフを迎えた。
ゴールネットを揺らしたのは、一度だけ。終始攻撃し続けた割に複数得点を奪えなかったのはアンガクの攻撃力がここまでリスペクトされるようになった証かもしれない。そう思うしかないほどに、同朋は同朋としての約束事を根気強く守り続け、次の失点をしないことを最優先のミッションにしていた。
アディショナルの1分を少し回ったところで、ホイッスル。試合終了。決勝進出と東海大会出場権獲得という素晴らしい結果を得たにもかかわらず…サッカーをし続けたからこそ味わえる極度の疲労と…悲願を達成した喜びと…同じくらいの、何か大きなストレスを抱えてしまったような表情が多かったのは、きっとそのせいだ。ただ、少しずつ時間が経って…互いにゆっくりと声をかけて労をねぎらい、控えメンバーとマネージャーがどんな思いでピッチを見つけていたかということに思いを馳せ〝自分〟を取り戻し始めると…表情には生気が徐々に戻ってきた。そして、やっと…穏やかな笑顔。『そうだ、私たちは一つ目の悲願を達成したんだ』。集合写真を撮る頃には、いつものアンガクらしい愛すべき集団になっていた。

カピタ多田先生は今日は珍しくじっくり観てくれた(のかな?)。試合前にかけてくれた「悲願達成の瞬間を見届けさせてよ」の言葉が、何よりのエールだった。これで5度目の決勝対決。来週も迷わずさっさとハグしに行こう。
マイクロバスにはアンガクにとって永遠の目標である村田女子、矢代先生から頂いた勝利マークの栄養ドリンクの空き瓶が一つ。北陸でもらったモノを今朝初めて封を開けた。都大会の結果を耳にしてからまだ連絡を取っていない。年の暮れにでも報告の電話をしよう。
昨年度東海を逃した試合で重責を担ってくれた10期生主将ユキヨの父様から祝福メール。ありがたいなぁ…と思って読むとなんとユキヨが所属する北陸大学もインカレ出場を決めたとのこと。なんという巡り合わせ。同じ日にアンガクの東海と北陸大のインカレが…!

たまには試合当日に〝独り言〟しようと、終わったばかりの定期試験の採点より先にキーを叩き(笑)、すでに夜も11時を回った。頭の中はもう決勝のことで頭がいっぱい。そしてもちろん東海大会でどう戦うかにも思いを巡らす…。

幸せな悩みがまだ、続く。

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