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顧問の独り言 2015年8月号Part2

試練の北陸。県選手権、体験入部、12分間走。

前回の独り言で綴った遠征に加えて、創部以来初となる北陸に向かった。数回、愛知のグランドで顔を合わせた北陸大学渡辺先生に声を掛けて頂いたのだ。北陸大学フェスティバルとしての開催は確か3回目、とのこと。対戦したのは健康福祉大学高崎(群馬)、高岡商業(富山)、星稜PEL(石川)、富山第一。そして、村田女子(東京)。滞在中は北陸大学女子サッカー部の皆さんから温かい対応をしていただき、本当に有難かった。

ここに至るまでの清水(7/25~27)、そして関東チャレンジ(8/3~5)。途中、愛知に戻った時のトレーニングを含め、私の中で6月頃からくすぶり始めた違和感が、我慢ならないほど大きくなってきた。自分のために…チームのために…と一心不乱に取り組む部員と、何事に対しても消極的になり、自ら考えて動こうとせず、言われるから仕方なくやっている(ように周囲から見られてしまう)部員の差異。そしてその差異は、私が受ける感覚だけでなく、もがきながらも仲間の存在と自身の向上心を支えに必死で取り組む大多数の部員にとって大きなストレスになっていく。ネガティブさに正当性を見つける理由付けは非常に簡単だ。初心者だから…下級生だから…何をすれば良いのか分からないから…自信が無いから…性格が内気だから…。またディシプリン(規律)が欠如した行動も残念ながら散見された。そんなことをやっている内は、残念ながら一緒に戦えない。本当の意味で、共に成長を目指した仲間であればこそ、学年に関係なく本気で互いを応援出来て、同じピッチに立ちたいと願えるものだと思う。
「何事にも消極性を無くし主体性をもちなさい。」「謙虚に貪欲に、そしてひた向きなサッカー部員になりなさい。」初日のミーティングで伝えて以降、少しずつ変化の兆しが見えてきた。

4日間の北陸遠征。クラブハウスと素晴らしい人工芝二面を有する北陸大学フットボールパーク。隣のピッチでは誰もが知る全国レベルの高校男子やクラブユースが、文字通り朝から晩までエンドレスで試合をしていた。なお、北陸大学男子サッカー部はアンガクがお邪魔していた期間中、大学カップ戦の最高峰、総理大臣杯に出場。また直後の天皇杯本大会にも県代表として出場する強豪である。遠征先から戻ってきた学生諸君の爽やかな礼儀正しさも好感度が高い。こんな環境に身を置けたことが私にとっても部員にとっても、本当に素晴らしい経験であった。
アンガクのゲームとしては全て30分前後半、4日間で計7試合。健大高崎に2敗、高商と1分、星稜に1勝1分、富一に1勝。そして村田に1敗。いずれも誰もが名を知るチームであり本当に勉強になるシーンばかりであった。その中でも6、7年前に富士川で対戦した記憶のある健大高崎。中盤を中心とした、あらゆるプレーの質の高さに目を見張った。中央とサイド、前線からGKまで…全ての動きに連動性が色濃くうつる。ああいうサッカーが終始できれば選手自身のやりがいも今以上に高くなるのではないだろうか…対戦しながらもそんな思いが脳裏によぎる。
そしてもちろん村田女子。約10日ぶりの対戦は0-2、0-3の計0-5。得点は出来ず、前回の1-4より点差は開いてしまった。しかし局面ごとの攻防はよく奮闘したと思う。名経大でのチャレンジ以上に見どころは増えたのは間違いない。何より、ひと夏で村田女子に2回挑戦させてもらったことで自分たちの成長を感じることにつながったともいえる。どの部員のノートにも前回からの改善点が記されている。まさにトライ&エラー、まさにM-T-Mメソッド。

4日間、トップのメンバーは人工芝ピッチで戦い抜いた。控え部員も含めて本当によく頑張ったと思う。そしてそこに届かなかったメンバーは…クラブハウスの少し外にある、三角形のわずかな芝生でずっと(本当にずっと!)練習をし続けたことも記しておこう。初日こそこちらからメニューを伝えたが2日目、3日目と時間が経つにつれて、指示を待つことなく自分たちで時間を見つけてトレーニングを開始するようになった。その様子に気付いたトップの数人も試合の合間に三角形に向かい、励まし、そして一緒にボールを蹴った。きっとこういうことが大切なことなんだ、と思わせてくれる出来事であった。消極的ではなく積極的に。言われて動くのではなく自ら考えて判断、行動する。極めて当たり前のことなのだが、やはり今まで出来ていなかった。こういう行動の積み重ねが、北陸に来て良かったと思うには、必要な出来事であったと思う。

数日の盆オフが空けてTR再開。そして県選手権。1回戦で瀬戸フィオレンティーナと対戦。3年前の2回戦では1-1ドロー、辛くもPK勝ち。決して簡単ではない戦いになるのは容易に想像できていた。進路関係や体調に関わるアクシデントで主力を数名欠いたが、それは事前に分かっていたこと。出来る準備はしたし、ピッチに出たメンバーは役割を理解し、躍動した。緊張の面持ちの中、キックオフ。前半7分にサイドを突破され絶妙なセンタリング。一度は跳ね返したものの思い切りの良い判断でバイタルからのシュートを決められてしまった。0-1。押し気味に進めていた中での被弾に若干の落ち込みはあったが、まだ時間は気にする必要なかったのが幸いだった。ゆっくり落ち着きを取り戻し、再び攻防が始まった。そのままスコアは動かず、前半は終了。後半アタマから交代カードをきり、攻勢に出る。すると攻め込む回数、シュート本数、ともに前半を上回る勢いを示し始めた。とは言え瀬戸のディフェンス陣の力強い守備に大いに手こずる。ポストやバーに嫌われるシーンもあり運もなかったかもしれない。そんな矢先、後半20分。連続性のある攻撃を展開し、ボールが友香の前に転がってきた。距離は25mほどあったと思うが、コンパクトな振りで見事に叩き込んだ。1-1。遠かったゴールをやっと奪うことが出来、歓喜の輪が広がる。しかしまだ同点。当然2点目を奪いに行くが、ラスト3分は瀬戸に押し込まれ難しい時間帯になってしまった。こういったところの瀬戸のパワーと集中力も素晴らしかった。そしてホイッスル。3年前と同じ、PK戦に突入。キッカー、そしてGKともに奮闘したが一歩及ばず。PKはくじ引きみたいなものとはいえ、やはり悔しいことには変わりない。素晴らしい準備をしてきた瀬戸に敬意を払いつつ、1回戦敗退を真正面で受け止めなくてはいけない。夏の3つの遠征で得たもの。表出した課題。そして県選手権の結果。これらすべてが、また私たちを突き動かす。

月末には学校見学会と体験入部。27名(うち、県外から4名)の可能性を見ることが出来た。ここから何人が新しい仲間として加わるか…。(体験入部の話は、来月以降も月一実施になるので、またその時にでも…。)そして、真夏の実施は避けていた12分間走を久しぶりに再開。上位陣を含め、かなりの部員が自己最高を叩きだした。本当にうれしい。実施するたびに記録は上昇している。しかしチーム全員の平均値は悔しいがまだ普通レベル。誰かが足を引っ張ってはいけないし、上位陣もまだ3kmの壁を越えていない。まだ全員、やるべきことがある。もっと、このチームを強くしたい。向上心に燃えて、9月も頑張ろう。

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