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顧問の独り言 2014年1月号

全国大会。新人戦。

『独り言』をご覧の奇特な皆様、あけましておめでとうございます。紅白歌合戦が終わりすでに一か月が経とうとしていますが、WEBのアップが遅いことに対する自己弁護のためにもここで新年のご挨拶は欠かせません(笑)。よろしければ2014年も遅筆な『独り言』にどうぞお付き合いくださいませ。

例年よりも一日遅れて5日に始動。蹴り始めは通常練習に加えてOG参加ありの交流戦。マネージャーゆあ御手製ぜんざいの美味しさに舌鼓を打ち、グランドで互いのプレーに嬌声を上げる。世話役を買って出てくれた4期生こなつのおかげで、本当に楽しいひと時を大勢で過ごすことができた。目の前で繰り広げられる沢山のgood playとほんの少し(?)のbad playはすべてが懐かしく、楽しい時間を過ごすことができた。1年をこんな笑顔でスタートできるのは本当に幸せだ。これからもOG諸君との関わりを大切にしていこう。

スケジュール的に無理があるかな…と半ば諦めかけていた静岡・磐田市での高校選手権見学。東海予選の出場を逃し、2年連続で勉強させてもらった(今年度は愛知県豊田市で開催)が、もうひとつ先も見据えていこうと2年生と相談。チーム全員でカピタニオ対大商学園の一戦に出向いた。陣取ったのはもちろんロッソネロ保護者軍団の輪の中!…から15mくらい離れたところで、遠慮がちに、こじんまりと(笑)。
何というか…、以前に比べれば少しずつ近づきつつある(のかな?)と勝手に思っているカピタニオ。しかしその面々がたった数m向こうのピッチで躍動している。押し込まれても堂々と。押し込んでも淡々と。自分たちが積み上げたものを信じてプレーするというのは、こういうことなのかな…と感じるところ多々。無論、向こうサイドのベンチには多田先生、梶野先生の姿が。いつにも増して大きく見える。ゲーム分析は他に譲るが、一言だけいうなら…ベースになる戦術だけでなく、場に応じた戦略を駆使した好ゲームであったのは間違いない。愛知の仲間として、県代表の誇りを存分に感じさせられた80分であった。物理的に言えば数m向こうなだけなのだが、やはりこのステージに名乗りを上げていくことの重要性を痛感する。直接観ることは叶わなかったがもう一つの代表、椙山女学園も総体王者に対し、万全のコンディションではなかったようだが幾度も楔を打ち込んだ。
初めて複数チームが同時に全国に名乗りを上げた今大会。誇らしく思うと同時に“いつかきっと…”の思いを新たにする。この日の学びが今後に繋がるよう、取り組んでいこう。

新人戦、開幕。初戦は1月18日。対岡崎商業高校。奇しくも西三河対決となった。率いる星崎先生は何事にも貪欲な良き仲間であり、その教えを受けている部員達も非常に素直で向上心が強い。ある意味では一番対戦したくなかったチームである。何度かの合同練習や練習試合を通じて、成長も苦しみも知っている。そんな一戦を前に改めて気を引き締めてゲームに挑んだ。
まだなかなか固まらないチーム状況で手探り気味の試合の流れ。開始早々スペースへ抜け出すも、シュートは相手GKの正面を突く。嫌な予感も漂ったが前半早い時間帯で抜け出たほのかが技ありゴールで先制。溜飲を下げる。前半終了間際にはGKあだまからみや→ふたかな→あゆみ→きよの→あゆみ→ゆきよ、と繋いで最後はふたかながサイドネットに突き刺すゴール。見事なポゼッションで連動した攻撃、さらに難しいフィニッシュも見事の一言。私が言うのもなんだが久しぶりに見た永久保存版レベルのポゼ→得点だった。しかし後半は一転、向かい風にてこずる場面もあり、修正すべき内容も。とは言えゴールに向かう意識を最後まで持ち続けたことが終了4分前の得点に結びついたのかも知れない。きゃらの落ち着いたフィニッシュで勝負を決めた。3-0。

予選リーグ2戦目、対菊里高校。対戦自体は久しぶりだが何度かゲームを観たことはあり、潜在能力の相当高い選手がいるのは理解済み。福留先生の掌握術も手伝ってひとくせふたくせあるチームに仕上がっていることに間違いはない。
キックオフから豊田・柳川瀬公園の人工芝に少々てこずる。脳裏に浮かぶのは県選手権の東邦大学戦。あのときはあり得ないほどの豪雨だったので晴天の下、この人工芝でやるのは、このチームは初めてだ。中盤で少々フィットしない部分もあり苦労したが徐々に攻撃のきっかけをつかみ始める。先制はサイドを突破したきゃらから絶妙なセンタリング。ゴールエリアの攻防になるかな、と多めの枚数で飛び込んだことが功を奏した。守備意識の高い菊里ももちろん必死でカバーに来るが誰かに当たることは、もはや必然だった。形はオウンゴールだが、取るべくして取った1点。このまま前半終了。後半はハーフタイムの会話力で改善され、俄然ペースを掴む。若干のポジションチェンジも好影響を及ぼした。サイドは躍動感が蘇り、前半とは別物。しかし不思議なもので内容が改善されたにもかかわらず、残念ながら得点には結びつかず、そのまま試合終了。結局、1-0。またもや“ウノゼロ”をやってしまった(笑)。とはいえ試合である以上、相手のあることであり、内容自体はズルズルいかず途中から徐々に改善されたことも今後に向けての好材料と言える。今後のトレーニング構築に対し前向きなモチベーションの原動力になりうるゲーム、と評価している。

これで予選リーグ1位で決勝トーナメント進出が決まった。予選リーグ2試合同様、難しいゲームが続くのは間違いない。大切なのはそんな中でも力を発揮できるかどうかだ。大きく“向こう側”を見据えつつ、“目の前”も丁寧に戦っていこう。

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