総体を県で終えた6月。意気消沈かと思いきや、ここから巻き返そうと心機一転前向きなアンガク部員。こちらが励まされる毎日である。
たまには練習風景を。
日頃のトレー二ングはだいたい安城市の多目的グランドを利用している。土の半面はなかなか使い勝手がいい。もちろん使うたびに部員が整備をするのだが、時折グランド整備のおじさんが地ならしのクルマを走らせてくれる。これが相当有り難い。雨天で無理して使う団体がいると足跡ががっつり残って気分はブルーになるのだが、そういう時は間髪入れずおじさんが整備をしてくれるのだ。そういう時は(そういう時じゃなくても)お礼の挨拶を言いに行く。すると返ってくるのは「いや〜アンガクさんの女子サッカー、応援しとるよ〜。最近強くなったね〜みんな挨拶もしてくれるしいい子たちばっかだねぇ〜」とお褒めの言葉。これは嬉しい。過去、ここを利用していたOGたちから続く好印象がおじさまたちを虜にする(いや、ヘンな意味じゃなくて)。ある意味、完全にホームグランドと化した通称〝タモクテキ〟に今日も出向く。
とはいえ、市の施設である以上、他団体とバッティングすることもある(安城市はグランドゴルフが盛んなのだ!)。そういうときは泣く泣く引き下がり、もう一つのホームグランド、〝ダイニ〟に行く。ちなみに第2とは安城学園第2グランドの略である。ペナルティーエリアに毛が生えた程度の面積で20を超える人数が蠢く。なかなか斬新な光景(笑)だが、勝手を知った部員たちはテンポよくトレーニングをこなしていく。そんな中、アンガク伝統の一つ〝ネット打ち〟で初心者も経験者もキックを磨く。最初から見事なキックを披露できた部員は皆無。フォームを考え軌道を見極め、このトレーニングで磨いていく。しかし最近はネットが足りなくなってきた。すると隣の野球部からシラっとネットをお借りする。そしてドッカンドッカン蹴り込む。ゴールのネットも多分このせいで傷みが進む。うーん、逞しい(笑)。こうして〝ダイニ〟の面積でもそれなりにトレーニングは進んでいく。
最近は居残り自主練をする部員が増えてきた。第2は多少なら時間的に居残りも出来るのだ。始まりは2年生の3人だったか…。その後は他の2年生。そして数人の3年生も後輩を見守りつつ自身のプレーを磨く。片付けながらその様子に見入る1年生も「先輩たちみたいに…ああやって一緒に頑張り合える学年になりたいです」という。こういう空気は…見ていて本当に良いものだ。もちろん、上手くなりたい、レギュラーに抜擢されたいという思いの表れなのだが、ただそれだけじゃない何かを手に入れるきっかけになるとも思う。
口で言うだけでなく、行動で示す。サッカーに限らず全てに関して、それが自然に出来たら…それも部の存在価値となる。
試合のことも少し書いておかないと。
決勝翌週にLigaStudent東海が開幕。11日は第1節、vs豊川。先手を取りながら追いつかれ、決定機を逃しては追い越され。チャンスは数多く作るも不運なゲームに終わるかな…と思ったところでやっと追いついた。うーん、渋い(苦笑)。新しいシステムを試して光明はあったものの、この内容でありながら2-2ドローは明らかに不満の残る結果。
17日は東海総体視察予定を変更して(ごめんねタダさん&おめでとうロッソネロ!)TM。vsNGUラブリッジ名古屋ユース&Jr.はいつも通り印象深い一戦に。1本目はこの日もなかなかゴールは奪えず。2本目からは攻撃のテンポとアイデアも良い試行錯誤が進んだ。課題だった中盤のパス構築も復活の兆し。小気味良いパス交換はチャンスの機会を増やし、逆に他の欠点を浮き彫りにする。これがサッカー。3本目には高校からサッカーを始めた初心者も出場。精一杯のプレーで額に汗する素晴らしい1日。
18日はLiga第2節、vs同朋。NカノよりもTダくんが好きらしいMカべさんの不在に寂しさを感じつつM下さんの爽やかな笑顔に溜飲を下げた。名経大ピッチを有難くお借りしてキックオフ。開始47秒の1stゴールはCKナナカから始まった。久々スターティングになったアミの動き直しが功を奏す。こうして結果を出すと次から起用しやすくなる。その後もレオナが2得点を追加。しかしミスが重なり1失点。3-1で前半を折り返す。後半早々にレオナがハットトリックとなる3ゴール目を挙げる。交代カードを使い切ったころ、中盤と守備陣にとって良い準備ができなくなってしまった。出場チャンスをどう生かすか、がベンチメンバーにとって夏に向けた大きな課題である。しかし、その隙をつく同朋も見事。4-2。少し攻めあぐね始めた最終盤、意外性のあるミドルレンジを決めたのはミサト。そしてホイッスル。5-2で今季Ligaの勝ち点を2試合終えて4とした。
月末は定期試験前…、ということで勉強に勤しむ時間を増やしている。サッカーも大事、勉強も大事。私といえば〝次〟に向け色々と模索の日々。
夏は目の前まで来ている。