6月4日、体育祭。前日準備から当日運営、そして片付けまで、各運動部員と体育科の先生方には大感謝の一日であった。どうしても避けて通れない熱中症傾向も少々出てはしまったが、それでも養護の先生方の懸命なサポートのおかげで大事には至らず、例年通りの盛り上がりの中、無事にとり行われた。昼のメインイベント、部活対抗リレーも最終組でガチンコ勝負。きゃら、はるな、かなのスピード系3人衆に加え、今回は“走れるマネージャー”ゆあも参戦。見事な走りで他の運動部と遜色ない走りを見せてくれた。実は今年度は第3組に入っていたのだが、集合場所で涙の(?)訴え。何とか調整をしてもらえ、最終組でのトライとなった。いつの間にか最終組で走ることにこだわりをみせるようになってきたのは、日々取り組んでいるサッカーに対するプライドの表れか。楽しく、真剣に、誇りをもって。こういう姿勢が学校内外で認知されていくといい。
定期試験や検定などがあり、なかなかTMを組みにくい今月。毎年のことであるが、こういう時にポイントになる実戦を実施できるとトレーニングでのテーマも設定しやすくなる。そういった意味でも再度訪れた三重くノ一サテライトとの一戦は非常に意義深いものであった。この日は京都精華中学校とも組んでいただき、これまた大変ありがたかった。くノ一サテライト監督の山﨑先生に感謝しきりである。なお、グランドそばではくノ一トップチームがダウンメニューを実施しており、傍らにはあの浅野監督が…(現くノ一トップ監督。トヨタ蹴球団→グランパス)。“80年代最高の発見”と評されたパワフルな中盤でのプレーに魅了されていた私としては『おぉっ!浅野さんではないかっ!!!』と心の中だけでミーハーぶりを発揮したものの、部員の手前、何となく表情に出せず、握手すら求められなかった。死ぬほど後悔である。
そんなオーラを背後に感じながらの実戦。5本やって2得点、たくさん失点。当然、初心者1年生も出場しながらではあるがもう少し出来るかな…という印象。
5月末のくノ一トップチーム、そして今回のくノ一サテライトや京都精華中学校との実戦練習で感じたことをちょっとだけ整理整頓。
ボールを失うシーンの要因について…細分化すればキリが無いのだが、大別すると2つに集約出来る。
①相手チームの巧さ(駆け引き)、圧力(いわゆるプレッシャー)、によって失う。
②個人やグループに関わらず、“自らボール失うきっかけ”をつくり、失う。
相手チームの力量はさまざまである。したがって『レベルが非常に高い相手にボールを奪われてしまう』ことは、あり得る。(誤解してほしくないのだが、事実をありのままに認識することが『次の一手』を考える材料になる、と考えているのであり、『レベルが非常に高い相手だから諦めましょう』と言っているのではない。)つまり、①に関しては相手次第ということになる。逆説的に言うと②に関してはパーフェクトな改善を目指すことは可能である。
では、②の“自らボールを失うきっかけ”とは何か。
1)ボールプレー可能なスペースを作っていないのにパスを要求する
2)受け手が苦しくなるようなパスを配球する
当然、1)は受け手の問題であり、2)は出し手の問題。
1)のスペースは個人差がある。2mあれば十分なスペースがあると認識する選手もいれば5mあっても余裕を感じられず焦ってミスをする選手もいる。自分に必要な“その空間の大きさ”を知ることが大事であり、知ることが出来れば、“その空間をつくるために動く”ことで正しいボールプレーに繋がっていく。
2)は、パスの強弱。必要最低限の強さがあれば、場合によっては弱いくらいの方が効果的な場面を引き出せる、ということ。
強すぎるパス⇒1タッチ展開という選択肢欠落⇒2タッチ以上で時間の浪費とヘッドダウン⇒選択肢を相手チームに読まれる危険性増大
適度な弱さのパス⇒ダイレクトプレー、ドリブル開始、コントロールからタメを作る、など選択肢の増加⇒3人目の動き出しのチャンス増加
…という程度で今月は終わりにしましょう。ではまた。さようなら。