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顧問の独り言 2022年7月(夏〜高校選手権その1)

7月は県高校女子サッカー大会から。16日に初戦を迎えた。対するは市邨高校と春日井商業高校の合同チーム。ともに県の高校女子サッカーを支え続けている2校だがここ数年は部員不足に苦しんでいる。とはいえ市邨高校の林先生は県U18アカデミーのメイン指導者としても大きな存在感を示しているし、春日井商業に至っては会場探しで苦労が絶えない高体連に対して献身的に立ち回ってくれている。感謝の念を込めて、大会初戦に全力で立ち向かった。前半から安城学園としてやるべきプレーを貫き、計8得点。マリンやマナ、そしてイヨのゴールも素晴らしかったがここにきて上り調子だったシオリが決め切ったことも財産に。
翌17日にはカピタニオとTRM。全国総体に出場するカピタに対する壮行試合。出発直前に対戦してもらったことは私たちにとっても有意義なモノであった。
18日から皇后杯県予選がスタート。本校は二回戦から。三連休の最後に対戦したのは愛知啓成高校。皇后杯予選で、初戦に高校と対戦するのはこれが初めて。実はこのカードはもう一週前に予定されていたが、キックオフ直前の雷でやむなく延期になったものだった。会場確保に四苦八苦されていた協会関係者、特に至学館大学の水谷さんには本当に頭の下がる思いだった。というわけでなんと安城市の多目的グランドでのキックオフに。時間の経過とともに望んだ内容になっていくものの、ゴールという結果が導けない。結局後半になってもゴールネットを揺らせない、歯痒い結果に。無論、啓成守備陣の奮闘によるところも大きかったのだが流れの中で勝ちきれなかった部分は課題として受け止める試合となった。スコアレスで臨むPK戦はハナノ&スミレ&イヨ&カンナが決めて何とか三回戦進出を決めた。

夏休みに突入し、7/23。最初のゲームが県高校女子サッカー大会の3回戦。対至学館。県四強の一角をどこか倒さなければ、当然四強入りは見えてこない。意気込み十分でゲームに入るも圧される時間は長かった。ただ、この試合に向けたいくつかのトレーニングが、結果的に功を奏した。前半に与えたセットプレーを凌ぎ切ったのが後半の奮闘に繋がっていく。前のめりな至学館、隙あらばと虎視眈々の安城学園。互いにいくつかの際どい場面がありながらスコアレスでPK戦に突入。ここで凄まじい活躍をしたのがGKノノ。計3本のストップに成功し、最後はガヤが決めてPKスコア6−5の勝利。久しぶりに見る歓喜の輪はこの試合の価値を知らしめるものだった。

翌24日、皇后杯県予選、準々決勝。至学館大に勝利すると創部初となる皇后杯4強。そのことを知ってか知らずか、立ち上がりから若干硬さが見られた安城学園。前半のうちに見事な2ゴールを献上。だがこの日のアンガクは、ここから始まった。口火を切ったのはアヤセ。中央からマナが相手を食いつかせて見事なスルーパス。反応したアヤセがチームを生き返らせるゴール。そしてさらに攻勢を仕掛けるとアウトサイドからインナーに突破したガヤが技アリのシュートで試合を振り出しに戻した。これで流れはきたかと思えたが、後半押す時間帯は長いものの、追加点を奪えずこの日もPK戦へ。流れで奪えなかった部分がメンタリティに影響したことは否めなかった。確信を持って蹴り込んだキックがことごとく上手くいかない。結局、PK戦によって今年度の皇后杯を終えることになった。収穫はあったが、少なくとももうひとつ上に進出したかったなぁ…というのが偽らざる本音であった。が、勝負ごとは相手があってこそ。アンガクOG2名が主力としてピッチに立つ至学館大学にも当然、敬意を払うべきだし相手の素晴らしさを認めることが自分達の次へのエネルギーになるのだと思う。

27日に久しぶりのリーガスチューデント。ついこないだ真剣勝負したばかりの至学館高校と。永井先生が瀬戸市民公園を用意してくださった。ありがたやー。大雨に見舞われる難しいコンディションだったが、四日前の対戦と異なるのは、幾つかの実験をする場であったこと。リーガ後には出番のなかったメンバーでTRMも実施。至学館高校のお陰で有意義な1日になったことは間違いない。

7月最後の実戦は30日、対カピタニオ女子。県高校女子サッカー大会の準決勝。全国総体から戻って数日のタイミングであり、疲労度も極限に近かったと思う。こちらの想像をはるかに超えた緊張感、そして最大の敵であったコロナ禍に対して、とにかく神経を尖らせて対処し続けていたカピタ部員と保護者の皆さん、そして多田さん筆頭スタッフには最大限のリスペクトを…!
で、試合。
やはり全国を経験したことで得るものは何物にも変え難いのだと改めて突きつけられた。二歩も三歩も先を行かれてしまった。安城学園が何も出来なかったわけではない。本校も疲労蓄積の中、成長を窺わせるプレーは随所にあった。が、その上をいかれてしまったというのが正直な感想である。結果、0−3。一矢報いることも叶わず。これで3位決定戦に回ることになった。

その1、終わり。その2に続く!

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